睡眠薬とは異なる作用で睡眠を改善するスリーピングピル

経口避妊薬として用いられるピルはしばしば副作用として眠気を催します。一般に病院で不眠症治療のために処方される睡眠薬とはメカニズムが異なると考えられており、睡眠の改善に使用できるスリーピングピルと呼んで用いる人も見られるようになっています。
一般の睡眠薬の場合には最もよく用いられているのがベンゾジアゼピン系の睡眠薬であり、中枢神経系において脳の活動を抑制するように働きかけることで入眠を促します。最近になって新しく登場した睡眠薬には生物時計を調整するホルモンの一つであるメラトニンに注目してメラトニン様作用を有する薬剤として開発されてものもあり、概日リズムを調節する働きがあるとされています。
スリーピングピルはどちらかといえばこのメラトニン様作用と類似した効果によって眠気をもたらすと考えられています。女性のホルモンバランスは概日リズムの影響を受けており、卵胞ホルモンと黄体ホルモンのバランスが変化していきます。その変化に影響を与えることによって妊娠をしないようにしているのが経口避妊薬です。このホルモンバランスの乱れが生物時計に影響を与えることで身体が認識する睡眠のリズムが変化し、それによってスリーピングピルとしての役割を果たしているのではないかというのが現代の考え方です。
しかし、こういった応答の強さは個人によって大きく異なるため、不眠症であった人がスリーピングピルによって改善されるかは個人によって違います。現在では比較的副作用の少ない低用量ピルが開発され、多くの人に使用されるようになりましたが不眠症の改善の目的で使用することによるリスクは未知な部分があるという琴似は留意して自己責任で使用する必要があります。



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